小さい頃、「絵」を６年間習っていました。
渋谷区の自宅のすぐ側に、水彩画や油絵ですこし名を馳せた近岡善次郎先生という画家先生のアトリエがありました。
絵を描くこと、色を使って何かを作ることが大好きだった私は、近岡先生の開く子供向けアトリエに通うことを非常に楽しみにしていたのを良く覚えています。
近岡先生が残した作品集の中でも最も著名なものは、明治時代に建築された建物の水彩画。
作品集や切手として今でも多数残っています。
このレトロな建築物の水彩画の集大成である「明治の西洋館」（昭和46年発行）というどっしり厚みのあるデッサン集を数ヶ月前に見つけて購入したのですが、本当にかわいらしくうま下手に描かれた一つ一つの絵から当時の近岡先生の姿を思い出しました。
あれから３０年（笑）・・・今私はウエディングカメラマンとして近岡先生が過去にデッサンに向かったと思われる建築物に撮影に出かけています。
結婚式はこの手のレトロな建築物を有効利用されて行われることが多いですからね。
先日は、大阪市中央公会堂へ行って参りました。
この趣きある中央公会堂。
今では重要文化財として再生工事が行われ、耐震補強、免震レトロフィットやバリアフリー化がなされ、ライトアップもされるようになったようです。
外観もさることながら、内部もさすがの重要文化財。明治時代の優美な姿をそのままに残された素晴らしい風貌でした！
さてさて、帰ってあのデッサン集を開いてみたところ、それは「中之島公会堂」としてデッサンされていました。
可愛らしく描かれていて思わず笑みがこぼれてしまいました♪

絵：近岡善次郎「明治の西洋館」より
　
　
Written by C
　
　
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ウエディングカメラマン松岡潤
　
　
ウエディングフォト　大阪市中央公会堂での結婚式

Photo by J