ニューオータニ・トゥールダルジャンでの結婚式|二度目の涙
ニューオータニ・トゥールダルジャンでの結婚式
とある昔話
私が24歳の時(て、いつの話だ!って感じですが)、単身パリに渡り、日本では考えられないビンボー生活を強いられていた頃、語学学校で一緒のクラスになった日本人のマダムに、、、
「なら、うちの子らのベビーシッターやらへーん?」とバッリバリの関西弁でお仕事を頂きました。
ベビーシッターと言っても、7歳と9歳ですので、要は料理番と遊び相手程度なのですが、私の得意とする「美味しい手抜き料理」を、その9歳の長女はノートに採り、クッキングレシピノートのようなものを作っておりました。母と性格真逆。
勿論私のクッキングは適当なので、必要材料、調味料、調理時間、全てが適当。
不幸なことに、そして、これからの人生の興味を削がれるかのように、「美味しい手抜き料理」のレシピは、「適当に煮る、塩適当、、お酒ちょっと入れる。酒なら何でもいい。」などレシピとは言えないレシピになったようですが、なんと今でもその適当レシピが、適当なまま残っているとは、些か感動です(ーー)本当に細やかでまじめなタイプ。
その後私は31歳で帰国。彼女も立派な帰国子女として近年帰国し、なんと素敵な料理人の旦那様とご結婚!
「美味しい手抜き料理」がアダとなったのでしょうか、トラウマなんでしょうか、なんと彼女は料理ではなく、きっっっっちりと測って作るお菓子の方のエキスパートになっておりました。
パリ有名店で修行を積み、今では語学力とパティシエの腕を買われ、フランス大使館のパティシエとして活躍中!と、なんという飛躍!
そんな彼女ですが、生まれは英語を話す国ですし、私が出会ったのはパリ、そして一族は日本人、英語と日本語の環境から、いきなり国語がフランス語という環境にということもあり、そして若くして最愛の娘を出産した当時は、やはり色々な苦労もあったのでしょう。
思春期の苛つきと怒り、もどかしさからつい吐いてしまった暴言、その時初めて見た母の涙。
小さい頃から適当にできないまじめな良い子ですからね。その涙は結婚する今日まで忘れられなかったようですね。
花嫁の手紙のシーンで読んだその手紙は、そんなことあんなこと、彼女の思春期を思い出し、自然に涙が溢れる私。
手紙に最後まで笑顔で応えていた母でしたが、本当にワンシーンだけ、彼女にとって、これが2度目の母の涙。しっかり撮っちゃいましたけどね^^
さて、それではお写真紹介致しましょう。
フランス大使館での前撮り
前撮りのロケーションがお仕事場であるフランス大使館、とは流石です。普通は撮影できないでしょうね。案外モダンでびっくりしましたけどね。ほんの少しだけ紹介しましょう。
前撮りのお写真は、結婚式当日の受付に飾って頂きました!
トゥールダルジャンでの結婚式・メイクシーン
トゥールダルジャン披露宴
この仕事を始め10年。「結婚式に呼ばれない。」という悩みを抱える今日この頃。
思い切って「旦那は写真撮るから、私はゲストにしてーーー!」とワガママを言ってみました。
結局は写真を撮るゲスト、という真ん中な感じでしたが、トゥールダルジャンのお食事は堪能させて頂きました♪
色々すっ飛ばしましたが、
ニューオータニ・トゥールダルジャンでのロケーションフォト
本当に、トゥールダルジャンのプランナーさんはじめ、素晴らしいスタッフさんに囲まれて、素敵な結婚式になったと思います!
因みに、、、HPでも紹介させて頂いてますビデオさんを、今回は彼女に紹介させて頂きました。
このトゥールダルジャンでの結婚式を、彼女の人生が凝縮したようなあの手紙シーンを、カット版ではありますが素敵に編集して下さいました。私らもお礼を言います!ありがとうございました!
感動の手紙は生音声で撮って頂いてます。
是非皆様もご覧下さい!
ブーケ&リール ウエディングムービー
Roma & Meimu Higlights
Written By C Tweet