結婚式の持ち込みカメラマンQ&A
結婚式に持ち込みカメラマンを入れたいと考えている方へ
この記事を読んで頂いている方、結婚式に持ち込みカメラマンを考えていらっしゃる方かもしれませんよね。
そもそもどうしてウエディングカメラマンを持ち込もうと思うのか、持ち込むことのリスクや、それでも入れて良かったと思うのか、などなど様々な疑問をお持ちかと思います。
今回はその色々の疑問を解決すべく、お写真を交えながらお応えしていきたいなと思います。
皆様もご存知の通り、当方は持ち込みカメラマンとしてのみ結婚式の写真撮影を撮りに行く、言わば「持ち込みでしか行かないカメラマン」です。
どことも提携していないので、特定のどこかのやり方、や同じ場所で同じ写真という概念は持っておりません。初めて行く場所で、新しい発見、その日の光にあった写真をその場のインスピレーションで撮っていけるよう心がけております。
では、まずは皆様がお持ちのいろんな疑問に関してお答えしていきましょう。
結婚式の持ち込みカメラマンQ&A
何故カメラマンを持ち込めないのか
◆Q1 何故カメラマンを持ち込めないのか
◆A1 単純に持ち込まれた分、利益が出ないからです。
会場によって色んな形態があると思いますが、大きなホテルの場合、写真館が入っていますよね。写真館側は写真館をホテル内に置くことにかなりの費用を支払っています。その分ブライダルでの写真は「提携」という形で請け負い先となり、優先的に写真を撮って支払いが出来るようなフローが出来上がっています。そうでない会場もあるのかもしれないですが、殆どの場合この兼ね合いで写真館を生かすため、それ以外のウエディングカメラマンは禁止となるのです。
専門結婚式場の場合、立ち上げた時に自社カメラマン、又は会場自体が提携した写真会社への利益を約束しているため、その他は排除されることになります。
レストランウエディングの場合も、レストラン自体がプランを練ってくれることがあるなら、それはプランニング会社の部隊がプランニングしてくれているということになり、そのプランニング会社の利益口の一つに「カメラマン」があるため、ということになります。プランを練ってくれる技量はないけど美味しいお料理は出すよ、というところはプランニング会社は入っていないので、カメラマンの持ち込みを禁止される、といった事はないはずです。
何故カメラマンを持ち込むと持込料がかかるのか。
◆Q2 何故カメラマンを持ち込むと持込料がかかるのか。
◆A2 上記に続き、利益の補填です。
ウエディングカメラマンだけではないですよね。花、司会、ヘアメイク、ドレス、うるさいところはプチギフトの1つ1つに持込料を設定している所もあります。それはケチッ!
値段設定はそれぞれの会場によって、いや、まだ会場に決まった額の持込料の設定がある場合は良心的です。あの人の時は持ち込みOKだったのに、この人の時は持ち込み出来ない、又は持込料10万だった、なんて、今時はSNSですぐに分かっちゃって悔しい思いをした方もいるのではないでしょうか?
一般的にトータルの利益ではないか?と思う事が多々ありますね。
全部全部を持ち込みにすると会場側の利益がなくなってしまうというのは想像も付きます。逆に、持ち込みが一切禁止!!と有名なホテルで、「持ち込みカメラマン」として堂々と余裕で入ったこともありますが、お客様の結婚式スケールがかなりなものでしたので、それはそれで納得できるというところですが、予算もあるし、皆が皆そうもいきませんよね。
大事なのは何に一番拘りたいのか、というところでしょう。
持込料をしっかり払うことで、好きに撮影を許可されることも多いです。持込料をしっかり払って念願のドレスを着る、という話と同じです。持込料を支払わないで撮影中心のスケジュールを組もうとしても、会場側としては持込料も支払わないで何言ってんの?となりますしね。
プランナーさんによっては、持込料を高額に設定することによって「お客様に諦めて貰う。」という方法を取られる方もいるようです。確かに、持込料10万円!!と言い放たれると、「うぇーー!」となって、クオリティや金額を比べること自体を瞬時に諦めてしまう、ということ、ありますもんね。
余談ですが、過去うちのお客様に「持込料20万円!!」とふっかけられたお客様がいました。
くじけず「分かりました!!!」と言ったら、そこまで仰るなら、と随分値引きされたというケースもありましたからね。値段=防波堤なんでしょうね。コワイコワイ、、、
持込料を支払ってでもカメラマン外注した方が良いのか?
◆Q3 持込料を支払ってでもカメラマン外注した方が良いのでしょうか?
◆A3 会場カメラマンの金額と写真の程度、外注先カメラマンの金額と写真の程度によります。
まず、なんでウエディングカメラマンの外注を考え出したのか、という原点に戻って下さい。
例えば、会場の写真がとぉぉぉっっても高かったから。という方。安くなるなら何でもいい!!という方ですね。そんな方なら一番分かりやすい。「持ち込みたい先のカメラマンの料金+持込料」と「会場カメラマンのプラン金額」を見比べれば良いのですから。
その時の注意としては、持ち込む写真会社によって本当にかかる金額をホームページで表示していない所がある、ということです。結婚式の撮影料金3万円!と書いてあったとします。本当に3万円でやってるカメラマンもいるんですが、そこに撮影データが入ってない(じゃあ意味ないだろ!!!)、とか、土日料金でプランが違う(結婚式なんだからほぼほぼ土日だろ!!)とか、それは挙式まで(披露宴も撮って〜!)とかね。ちょっと悪徳じゃん!みたいな。ですのでホームページ見るだけでなく、しっかり料金聞く必要有りです。
では、金額は高いし、写真も良くないし、という場合。
当社のお客様でよく耳にするお客様のボヤキでもあります。更に当日誰が来るか分からない、という大きな不安。確かに不安、、、。
持ち込みをするか否かは最終的には金額とクオリティの兼ね合いかな、と思います。とっっても高い写真業者でも気に入って持ち込みたいならそれで良いと思います。
うちのお客様って、結構計算型が多いですね。持ち込んだ時にかかる金額とクオリティ比較。結局はそこに尽きるのではないでしょうか。
持込みカメラマンだと慣れてないからうまく撮れない?
◆Q4 持込みカメラマンだと慣れてないからうまく撮れない?
◆A4 そんな訳はありません。
これも上記防波堤と同じです。
撮り慣れないから撮れない、という人は職種を変えた方が良いですね。
それこそ、会場カメラマンはいつも同じものを撮らないといけない訳なので、逆にちょっと個性的な、人とは違う写真、なんかは撮らないのです。少し後で述べますが、「良すぎる」のは撮ったらダメなので。
今どき行ったことない場所だから撮れないという外注カメラマンは少ないでしょう。むしろ、いつも違う場所で鍛えて来てますので、こんな時はこれ!こんな条件ならこれがキレイ!と、数々の違う会場で撮れば撮るほど経験としてわかってくるものです。
会場カメラマンは一番その会場を知っているから、一番良い写真が撮れる。断言してもそれはない。同じ場所で他の花嫁と同じものが欲しければそれで良いかもしれないですが、持ち込んだカメラマンの腕と色んな環境を経験した経験値、色んな会場で得た発想。
人と違う個性的で素敵な写真を求めていらっしゃる方こそ、持ち込みカメラマンに頼むことをお勧めします。経験豊富な外注カメラマンに、誰にもない自分だけの写真を撮って貰いましょう。
ご存知ですか?持ち込まずに後悔したものナンバー1。それは写真です。
持込みカメラマンだと撮れない場所がある?
◆Q5 持込みカメラマンだと撮れない場所がある?
◆A5 はい。あります。
持ち込みカメラマンは入っちゃダメで、会場提携のカメラマンは入って良くって、なんて良くある話。挙式会場が良い例ですよね。「神聖な場所なので当方のカメラマン以外は禁止なのです。」というところ。よっぽど会場カメラマンが神聖なのでしょう。
進行の妨げになる可能性があるので、着席からの撮影禁止、とか。
写真撮影は控え室の中ならどこでも撮影OKです!そりゃそうでしょう、、、。とか。
ただ、そんな環境の中でも良いものを残そうと頑張ってるのが持ち込みカメラマンですから、百戦錬磨。もうどんな苦境でもお客様の為に絶対に良いものを残したい、と頑張っているのです!
もちろん、ここは交渉力、ということにもなり得ます。
「持ち込みの業者のサンプルで、ここでも撮ってるの見たんですけどー、、、」と言ってしまうと全くもって逆効果。絶対に禁止になること間違いなし。何故なら、ダメと言ってるところでの撮影を認めてしまったら、またまた更に前例を作ってしまうことになるからですね。
一つは熱意。一生に一度の出来事なのですから、どうしても好きなカメラマンにこの場所で写真を撮って貰いたい!と切実に訴えてみる、ということが唯一開かれた交渉窓口でしょう。
会場カメラマンてどんな感じ?
◆Q6 会場カメラマンてどんな感じ?
◆A6 会場にも寄るのでお答えしにくいですが、、、、
会場の提携カメラマンさんにも実際写真がうまい人っていると思うんです。が、多分、会場は「良すぎる」を嫌う。金太郎飴みたいに「同じ」が好まれるのです。サンプルが良くて、実際へたくそカメラマンが来ちゃってクレームにでもなったら大変ですから、サンプルさえも「良すぎる」ものを使わない、という話も聞いたことあります。それは会場提携だけの話でなく、大量のカメラマンを抱える大手写真業者にも言えることだと思います。店側もお客様側もサンプルと違う!ほど恐いことないですからね。
誰が来るか分からない、どんな写真なのか分からない。それは、その日に誰が空いてるか、によるので仕方ないこと。指名でも出来れば違いますが、指名も出来ないとなると保証はなし。
それから、写真を撮りっぱなしに近い状態で納品されるケースが多いです。そもそも拘って厳選して、色入れて、エフェクトかけて、肌治して、なんてやってたらそんな値段じゃ済まないでしょうね。個人的に、どんなに件数が多くとも、どんなに「良すぎる」ことがダメでも、露出(明るいか暗いか)の調整くらいやって欲しい、、、。
とは言え、最近ではその考え方改め、イイカメラマンを数人雇って付加価値とし、カメラマンの自由に撮らせる、という会場もありますから、値段は分からないけどそういう会場のクオリティは上がってて良いなと思います。
一概にこれだけは言える、というのは、外注カメラマン禁止のところは、カメラマンの天敵がいない天国ですので、切磋琢磨することがなくクオリティが上がっていかない。外注を一部入れるところは焦ってうちもこんなの撮んなきゃ!と底上げがされているような気がします。
持ち込みカメラマンは禁止だけどゲストならいいと言われたのですが、、、
◆Q7 持ち込みカメラマンは禁止だけどゲストならいいと言われたのですが、、、
◆A7 持込料の代わりにゲスト料金で補填するということです。
持込料と同額かどうかはわかりませんが、ゲスト1名にかけるお料理と席料があるはずです。持込料ではなくゲストという換算でお料理を出すことになれば持込料の補填となります。
こう言ってくる会場は、結構暗黙の了解で持ち込みカメラマンが来る、と分かっているケースも多いです。本当に友人しかダメってとこもありますけどね。
表面上カメラマンを持ち込むということがルールでできないんでしょうね。誰が何と言っても完全禁止!だととりつく島もないですが、だからまだ良いのかなぁ、、、。
持ち込みカメラマン1人につき持込料〇〇円と言われましたが、カメラマン1名で来てくれますか?
◆Q8 持ち込みカメラマン1人につき持込料〇〇と言われましたが、カメラマン1名で来てくれますか?
◆A8 はい。可能です。
この質問は当方の持ち込みに関してのQ&A、というべきでしょうが一応書かせて頂きました。
当方はカメラマン2名でのサービスとなっております。もちろんそこには大きな理由がいくつもあります。
1,物理的に、前からショットと後ろからショットを撮る。
2,リハーサル中に受付を撮る、など同時進行しているものを手分けして撮影できる。
3,2人のロケーションフォト撮影時に、ライティングやドレス・ベールの演出の補佐をすることで素敵なショットが生まれる。
4,レンズ準備やポージング時間の短縮。
5,同時に押さえの定番カットと遊びのカットを撮ることができる。
これらのことを可能にする為に2名でお伺いしております。
通常の1名カメラマンのパフォーマンスと1名分のカット数にはなりますが、1名でお伺いすることも可能です。また、3、4のみをスムーズに行うため、カメラを持たずアシスタントとしての同行が可能であれば、カメラマン1名アシスタント1名として(持込料1名分)でお伺いする事も可能です。
ぶっちゃけ、持ち込みOKにするには!?!
◆Q9 ぶっちゃけ、持ち込みOKにするには!?!
◆A9 タイミングと熱意!
ハッキリ言って、持ち込みを禁止している会場の契約を済ませてしまった後に、カメラマン持ち込みたい!と言って許可されることは容易ではありません。
なんだか持ち込みも色々禁止で、最初の見積もりから倍額に跳ね上がって、その頃には内金も支払ってしまっていて、解約すら時遅し!なんてことも良く聞きます。
まずは、契約前にその会場が、又はそのプランナーが、持ち込みに関してどんな考えを持っているのか、情報を集めるべきです。
そして契約前に「一生に一度の結婚式。どうしてもカメラマンだけは自分の好きなカメラマンを持ち込みたい」と言って交渉すべきです。
熱意に負けてOKになるケースも少なくありませんし、これが本筋といったところでしょう。
先にも述べましたが、他を持ち込んでる人がいた!と言ってしまっては前例を作る事に繋がりますし、カメラマンが持ち込めると言ってた、というのも、カメラマンが直接お怒りを受けて終わる話です。
持ち込みの条件、というのを正確に把握して会場契約をすることをお薦めします。
契約時、
カップル「カメラマン持ち込めますか?」
プランナー「勿論大丈夫ですよ^^」
契約後
カップル「さて、カメラマンは〇〇さんを持ち込みたいんですが」
プランナー「勿論大丈夫ですよ^^、持ち込みは持ち込み料10万円支払って頂ければ」
とか、、、。
持込料、持ち込み条件は最初の時点で必ず把握すること!!必須です!!
持ち込みカメラマンとしての写真撮影
お支度とアクセサリーの撮影
では、実際に持ち込んだ場合どんな写真を残すことができるのか、ご紹介していきましょう。持ち込みカメラマンと会場カメラマンの違い、という訳でもないかもしれないですが、通常のカメラマンは最後のお支度シーン(リップシーンやベール付けるシーン)に合わせて入室します。
持ち込みのカメラマン、というか、個人でやっているカメラマンは時間に縛りがありませんので、朝から、なんならすっぴんから入ってビフォアアフターなんかも撮影できます。
その時間帯に、当社の場合はアクセサリーなどのブツドリを致します。
当たり前のように撮ってくれるだろう、と思ってても、実はメイク開始時間帯に入らなければ、アクセサリーの撮影はできません。なんせその時間に来ても装着しちゃってますからね。
ドレスをお部屋のどこかにかけて撮る、なんて、会場カメラマンあまりやらないと思います、、、。
こちらはグランドプリンス高輪さんで持ち込んで頂いた時のお写真シリーズです。
ご主人顔出し禁止とのことで、顔は♡入れさせて頂きました^^
お支度中に沢山のグッズを撮影。一部ですが、
いろんなバージョン撮ることもあり、素敵だったのでこちらも投稿。
こちらは指輪です。リングも色んなバージョン撮りますよ♪
さて、ウエディングにお使いのグッズ達。こんな風に撮ってみたら素敵かな。
グランドプリンス高輪でのロケーションフォト
ここからはお二人のロケーションフォトをご紹介します。
結構ご要望が多かったですが、なんとか時間内ぎりぎりに撮り終えました。
グランドプリンス高輪さんのプランナーさんはどの方も素敵なプランナーさんです。親身にご要望に応えてくれようとする、本当の意味でのウエディングプランナーさんなんではないでしょうか?
勿論、前後の挙式の兼ね合いでどうしても時間的に難しいことなどもありますし、会場側の都合というのも絶対的にあるはずです。でも、なんとかぎりぎりまで可能にしてくれようとする、どの方も本当に素敵なお仕事されてますね。
その他色々撮りましたが、こんな感じで撮影しました。
長かったのでこれから挙式?という感もありましたが、、、
2名で撮る挙式
ここからは当社を持ち込んだ場合、カメラマンは2名いるので、2カメというところにターゲットをあてて行きます。
挙式時は先に中に入ってゲストや親御さんの様子を撮るカメラマン1号と新婦、新婦の父と一緒に緊張感を追うカメラマン2号の2手で撮影します。
ちょっとだけ挙式の様子。
2名で撮る披露宴
グランドプリンスホテル高輪さんといえばやっぱり貴賓館。ここでのテーブルセットは本当に海外の邸宅みたいで素敵。
さて、カメラマンが2名いると、披露宴内の会場写真、受付周りの撮影、受付の人々のスナップ、ウエルカムドリンクの撮影、とこの立て込んだ披露宴前の写真を二手で撮れますので、写真に余裕が生まれます。
挙式同様、披露宴入場も前と後ろで撮れますし、乾杯なんかもいろんなアングルで撮影しますよ♪
披露宴後のロケーション撮影
最後は披露宴後のお二人のスナップ。
これもライティング持ちが必要なので2名で撮る方が雰囲気良く撮れるんです!
持ち込みカメラマンより・まとめ
一生に一度、というところで色々と何を優先すべきか、あると思いますが、後に残るは写真と動画。是非後で後悔することのないよう、、、。お気に入りの写真を残せるよう、吟味、交渉して頂きたいものです。
長々とお読み頂きまして、ありがとうございました!