京都流 – フォトフォリー | ブライダルフォト撮影・ブライダルアルバム作成

京都流

京都に行ったのは人生で3回。
初めての京都は中学校の修学旅行でした。
「良く知らない」関西の中でも、京都は私にとって不思議がいっぱいの國。
多分、中学生が清水寺だの金閣寺だのを訪れる分には何の違和感も感じないのでしょうが、就職1年目に、京都本社を訪れた東京支社の先輩2人が、訪問最後にご馳走になってしまった夕食事件が大きな騒動になったのをきっかけに、それから数年間、私の中に「不思議の國京都」が根付いた訳です。
京都では、
「ぶぶ漬け(お茶漬け)でもどうぞ。」
と言われたら「帰れ」の意味。
夕飯でもどうぞと言われ、そのまま食べてしまった先輩2人は、「必要な遠慮ができない」「教育がなっていない」とのことで、もう一度上司と共に本社に呼び出された程でした。
それから月日が経ち、京都出身の友人や、最近では京都出身の新郎新婦と出会う機会もちらほら。今思えばこの「ぶぶ漬け」も会話の一つの流れであり、せっかくの和やかな雰囲気を断ち切らないように余韻を持ってお別れするためのもので、お客様を不愉快な気持ちにさせずお帰りいただくための心温まる言葉。
色々な方々とお話をするうち、すっかり「不思議の國京都」の文字は消えたものの、やはり東京人には見られない「おっとり文化」と言葉の裏の裏まで気を配る精神をいつも感じずにはいられません。
お国柄、土地柄、というものはどこの地域にも存在しますが、京都ワールドはいつも新鮮な何かを与えてくれます。
先週土曜日。新郎新婦共に京都出身。
会場にはかなり大勢の京都人。
時間をゆっくり使う。宴にイベントを詰め込みすぎない。お色直しで消えることをしない。というパーティーでした。
これが京都流であるかどうかは謎ですが、おっとり弁が飛び交う、おっとりムードの披露宴は、ドタバタするのに大変慣れている東京のブライダル関係者には驚きのスムーズさ。
メニューの最後に「ぶぶ漬け」はありませんが、やたらと騒ぐこともないおっとり和やかな閉幕に、また新鮮な京都ワールドを感じた私でした。
written by C
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photo by J

2009/09/30結婚式スナップ撮影|Written by fotofolly_matsuoka 

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